令和4年3月5日(土)定例会長会 於 明和中学校

3/5(土)、令和3年度最後の会長会を、今年度誕生した新校「明和中学校」で開催いたしました。

明和中の訪問は統合以来初めてとなりますが、訪れた各校会長からは異口同音に「雰囲気がいい」「明るい」との声が上がりました。職員の皆様のご尽力で校舎内は清潔に保たれ、季節に応じて草花を楽しめる工夫が随所になされています。敷地内には妙正寺川が流れ、春には川へしだれるように桜が咲き、卒業式などに彩りを添えてくれるそうです。

熊谷恵子校長先生に校舎の内外をご案内頂きました。区内随一の生徒数を誇り、令和4年度も5クラスが確定していて教室数が足りないため、変更や調整を進めているとのことです。(PTA室も引っ越すそうです)

図書室は窓が開放的でサロンのような居心地の良さもあり、生徒達の利用率が高いため、本の貸し出し数が多いそうです。皆が安心して借りられるよう、各校に配分されているコロナ対策費で「滅菌器」導入して返却された本を滅菌処理しているそうです。

明和中の制服の特徴は

・ズボン、スラックス、スカートが自由に選べる。
・夏冬兼用で、家庭の洗濯機でも洗える。
・ジャケットも右前、左前が自由に変えられる。
・ベストも着用可能。
・ポロシャツは下着が透けない仕様。

など、生徒が好きなように、用途に合わせて着ることが出来るので、これまでの一般的な「制服」に対する小さな不満を一気に解消した「細やかな心配りの集大成」の制服となっています。 ※四中・八中統合時の在校生には無償で制服が新調されました。

学校統合に関しての制服や各種課題については各校会長も関心が高く、校内視察後の意見交換でも多くの質問がありました。

職員室は、職員数の増加に伴い、これまで廊下として使っていたところを職員室の一部として取り込む改築がなされていました。校長先生のお話では、統合時のトラブルもほとんどなかったそうで、令和7年度以降の新校舎への移転までの不自由さも、学校のさまざまな工夫により問題にはなっていないようです。

職員室。かつては廊下だった場所も、今は部屋の一部として活用

職員室は、昨年度と今年度と二度にわたって大規模改修を行いました。

また、校内に川が流れているという構造上、外部から不審者が侵入しやすいため、防犯カメラやライトの設置を区に要望し、橋下にいたずら書きが出来ないようなペンキの導入をしたほか、不測の事態に備えて教室ドア近くに机を並べてバリケードを作って不審者に対抗できるような指導を行っているなど、防犯対策に力を入れているとのことでした。

このほか、防災ヘルメットの導入を区の対応を待たずに独自に行っており、非常に画期的なことです。23区内で中野区は唯一中学校に防災ヘルメットを導入していないことに危機感を抱き、学校予算で購入したそうです。卒業生の分は新入生に渡し、足りない分だけを補充していくスタイルにしたことで、持続可能な態勢を独自に構築しています。

独自整備のヘルメット

防災ヘルメット導入については、中P連でもこれまで改善要望書で区へ再三お願いし続けていますが、残念ながら実現にはいたっておりません。明和中の行動力に会長一同、感服したと同時に、一日も早く区立中学全てに防災ヘルメットが導入されるよう引き続き強く要望して行きたいと思います。

会長会では、令和3年度の各ワーキンググループの活動総括と令和4年度当初に開催する会長会や副会長会、そして各種研修会の概要について話し合いを行いました。

今年度最後の会長会

また来年度の予定の確認、課題の共有などのほか、3/20(日)に開催する新旧会長引継会についての役割分担などを行いました。コロナ禍で先を見通すことは難しいですが、来年度の活動は基本的には対面での形式で準備を進めています。

今回をもちまして、令和3年度の会長会は全て無事に終了しました。

1年間で区内9校全てを周り、各校が抱える課題を肌で感じ、共有することができました。各校の校長先生をはじめ、お迎えくださった各校教職員の皆様、ご協力を賜り本当にありがとうございました。